写真は今朝の中庭。
初日以来、お天気に恵まれています。
特に今日は、真っ青な空。
爽やかな風…。
圧倒的な緑…。
遠くから来ていただいた方にも心苦しくない気がしてホッとします。
ま、今はどこへ行かれても最高にきれいな季節ですが…。
暑くもなく、寒くもなく、まだ虫も少ない今こそ!ガーデンティーがオススメです。
明日からいよいよ[2013布と糸でつくる夢展]開幕です!
ってプロ野球じゃありませんね。
だいたい展示し終えましたよ。
後はいろんな物の後片付けが待っています。
正直、今年は出品作ちょっと少ないかな?
出来上がるはずだった、あの作品、この作品…
いろんな事情があって、並びませんでした。
それぞれの事情を私がよく知っているのですから、それはそれで納得です。
一つ一つの作品にこめられた思いや、苦労や、成果はやはり毎年ながら結実しています。
時間のないところをやりくりする、自分の好きなものに向かう…それが何より作品に生きていますよね。
どうか、そんな作品たちをゆっくり見ていただきたく思います。
明日から…
まだちょっと寒いけれど緑が青々して輝いて、お待ちしています。
写真は倉敷のKさんの絵キルト。
イングリッシュ・ガーデンを写した一枚の写真からおこされました。
決して平坦だった訳ではないKさんのこの1年。
それでもコツコツ縫い続け、とうとう完成しましたよ。
できました、できました!
Nyaさんの〈木〉のドレス!
「〈木〉の服を作ります!」
「おお!それはそれは…」
言ったものの、
(どんなんだろ?みのむしみたいなの?それとも袖が枝みたいに?)
と、密かに心配しながら一方では
(Nyaさんのことだからきっとユニークなものになるよね)
と期待していました。
予想よりずいぶん爽やか!
〈森の木の精〉って感じでしょうか?
れいのUSAコットンの白樺柄を中心に、チェック、ストライプ、小花柄、そして艶のある白いオーガンジーがクネクネとドレスを形作っています。
さすが〈パターナー〉さん!
でも、何よりもステキなのは右肩に止まった二羽の小鳥さんですよ。
フワフワ羽毛が優しげ(^-^)
左下のポケットにはピーチクパーチク、お腹すかした雛ちゃんが五羽(^o^)。
やっぱり、苦しむくらいの課題があるのがいいですね。
挑戦して、やり遂げなきゃ!
「大人」な作品を作り続けるHさん。
去年6月。
長年親しく、一緒にキルトをしてきたNさんを亡くして…。
一時は
(又、作品に向き合い始められるのはいつになるかな?)
と、心配しましたが…。
泣いてばかりいる日にピリオドを打ち、見事に作品に昇華されましたよ。
これも小さなカードの絵から生まれた作品。
Hさんの作品に〈赤〉がある!っと驚く私に、
「この色ならいいかなー、と思って…」
とHさん。
探し歩いて〈ラルフローレン〉の花柄に出逢って(これなら)と思ったそうです。
ベージュのオーガンジーで作ったガラスの大きなビン。
同じくオーガンジーのベージュからグレー、渋いグリーン茶のグラデーションの柔らかいシダの葉の合間に本当にうまくラルフローレンの花柄が配してあります。
繊細な刺繍がうまく(繋ぎ)になっているんですね。
これはたぶん、Nさんへの追悼の花でしょうね。
毎年のことながら、一年間ずーっと平和で何事もなく、キルト制作にいそしめた、という方はなかなかおられないもので…。
仕事が忙しかったり、家庭の事情があったり。
でも、心配していた方、お二人が 今日作品を持って来られてホッとしました。
本当に作品って、皆さんの「日々の歴史」が詰まっているんだなあ、と、つくづく感じます。
さあ、ちょっとホッとしたところで今年のBGM作りにかかりました。
(創業当時から絵本図書館のBGMはクラシックって決まっているのに…)
と、戸惑われる方も?おられるかもしれません。
でも4年前から、クラシックと同じくらいの癒し効果を持つ、マイケルの曲も流し始めました。
なので、[布と糸でつくる夢展]用のCDは今年で4枚目。
どんな基準で選んでいるか?というと。
やはりBGMですから優しく耳に入る方がいい…。
マイケルといえども激しすぎたり、踊り出してしまいそうな曲はオミットです。
それと、[マン・イン・ザ・ミラー]とか、膝を正して聴かないといけないものも選びません。
今年はインストゥルメンタルのものも2曲か3曲。
他にビージーズやホイットニーの、大好きな曲も2曲ずつ。
ゆっくり作品を見回りながら、音楽も楽しんで下さいね。
私が最後に勤めていた高丘東小の校区のお母さん方は洒落た、素敵な方が多くて…。
そんなお母ちゃん達の子ども達ですから、教材を考えるのも楽しかったし、音楽会や卒業式の舞台飾りを作るのにも熱が入ったものです(^o^)
今日、明石から来て下さったMさんもそんな素敵な方の代表みたいな方です。
北海道出身のMさん。
北海道の大学で知り合った旦那さんと大恋愛のあげく(本人曰く)、旦那さんの出身地である関西に移り住んで3人の子宝に恵まれました。
賢くて何でも出来て落ち着いたお姉ちゃん。
下は可愛い双子の男の子。
その1人が脳性麻痺でした。
お医者様はMさんに
「この子は一生、話せないでしょう」
と、おっしゃったそうです。
その子が養護学校(今は特別支援学校って言うんですよね)の卒業式には総代として答辞を読んだのですよ!
Mさん一家の愛と努力がどれほどのものだったか?
想像にかたくないですね。
特にMさん持ち前の明るさとプラス思考、積極性はY君の 成長にどれだけ良かったか…私達、教師は傍らで見てきました。
Y君だけは高丘東小ではなかったのですが
「こんなお友達がいるんよ。他のところで頑張っているんよ」
と、子ども達に知らせるため、自ら手書きの[Yちゃん通信]を書いて配り、折を見て車椅子姿のYちゃんと全校生の交流をしておられました。
そんな多忙な中なのに!
Mさんはもう1つ、素晴らしい、違う〈顔〉を持っておられました。
[ミニチュア作家]です。
神戸の方なら、昔、元町に〈アニーズ〉というミニチュア専門店があったのをご存知の方もあるかもしれません。
お友達と二人でせっせとミニチュアの小物を作って売っておられました。
一時は東急ハンズにも卸しておられたのです。
Mさんは特にミニチュアのお料理作りが得意。
その出来映えは素晴らしく、まさしく〈プロ〉でしたよ。
そのMさんが体調を崩されたのは数年前。
今日は
「元気になりました!」
と、明るい笑顔で久しぶりに来て下さいました。
今は人形作りをしておられるそう。
超カワイイ、男の子用のベビーキルト、完成しました!
弟さんの初めてのBabyに贈る叔母Oさんの作品ですよ。
男の子用に、といろいろな車をアップリケしたOさん。
空いたところをどうしようか?悩んでいました。
悩んだ時は[英字]に頼る?
甥っ子ちゃんの名前を入れたあとは、その車、車の名前を入れることに決定!
辞書を引き引き、車の種類を英語で書いていましたよ。
Oさんのベビーキルトの色合いを見て、私はビビビ!ときました。
遠い遠い日。
学校を卒業して初めて赴任したのは八尾の中学校。
右も左も判らない私は一年生の美術の先生で、S先生というナイスミドルの学級の副担任でした。
そのクラスに二人、ハンディキャップを持つ子がいて。
そのうちの一人N君は静かだけれど、黙々と独自の絵を描きます。
そして、文字を書く時は必ず、色鉛筆でていねいに一文字ずつ色を変えて書くのです。
(可愛い!)
私は目から鱗。
テレビで見たファミリーワゴン車のCM、(なんて車だっけ?佐藤可士和さんの出世作!?)よりもずっと以前です。
それから、自分の仕事でレタリングをする時もよく真似させてもらいました。
久しぶりにOさんの刺繍で復活!
とても可愛いと思いませんか?
N君、ありがとう。