一文字ずつ

2013年4月23日(火) ブログ
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超カワイイ、男の子用のベビーキルト、完成しました!
弟さんの初めてのBabyに贈る叔母Oさんの作品ですよ。

男の子用に、といろいろな車をアップリケしたOさん。
空いたところをどうしようか?悩んでいました。

悩んだ時は[英字]に頼る?
甥っ子ちゃんの名前を入れたあとは、その車、車の名前を入れることに決定!
辞書を引き引き、車の種類を英語で書いていましたよ。

Oさんのベビーキルトの色合いを見て、私はビビビ!ときました。

遠い遠い日。
学校を卒業して初めて赴任したのは八尾の中学校。
右も左も判らない私は一年生の美術の先生で、S先生というナイスミドルの学級の副担任でした。

そのクラスに二人、ハンディキャップを持つ子がいて。
そのうちの一人N君は静かだけれど、黙々と独自の絵を描きます。
そして、文字を書く時は必ず、色鉛筆でていねいに一文字ずつ色を変えて書くのです。

(可愛い!)
私は目から鱗。

テレビで見たファミリーワゴン車のCM、(なんて車だっけ?佐藤可士和さんの出世作!?)よりもずっと以前です。

それから、自分の仕事でレタリングをする時もよく真似させてもらいました。

久しぶりにOさんの刺繍で復活!

とても可愛いと思いませんか?

N君、ありがとう。

ハグくまさん

2013年4月22日(月) ブログ
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なんで、こんな、単純な、短い、なんでもない話、なのに最後にビエエ〜と泣いてしまうんでしょうね?

それが絵本の持つ「力」ですかね。

作品展に合わせて[木]の絵本を集めている連れ合いがみつけた[ハグくまさん]
ニコラス・オールドランド/作
落合恵子/訳

どれどれ?

「もりに ちょっと ふしぎな くまが いました。
ハグくまさんといいます。

ハグくまさんは だれかにあうと いつだって だきしめてしまうのです。

中略

どんなにちいさな トリだって
くさいスカンクだって
ニョロニョロして だきしめにくい ヘビだって。

なかでも ハグくまさんが すきなのは もりの き でした…」

さて、ある日のこと、ハグくまさんは大変な出来事に遭遇します。

もちろん、言いません。
楽しみに読んで下さいね。

西洋人と違って、日本人はあんまりハグしませんよね?
恥ずかしがりだもの。

かくゆう私は…、あんまり大きな声で言えませんが、京都の狭い小さな、うなぎの寝床のような家で、小さな、シワシワした母に……日常茶飯にハグされて育ちましたよ(^^;

〈ハグ〉なんて言葉は知りませんでしたが(^-^)

だから〈ハグ〉の良さは思いっきり!知ってます。

温かくて、いい匂いで、安心感いっぱいで…。

ひょっとしたら〈ハグ〉に気後れされる方でも、小さな子どもたちなら大丈夫でしょう?
思いっきりハグしてあげて下さい。

この絵本につけられた赤い帯には、
「2011年3月11日を忘れないでください。
いまも、多くの人びとが不安な日々を送っています。
なにより子どもたちの未来が気がかりです。
ニコラス・オールドランドのこの原書を手にしたとき、心から子どもたちに、そして今を生きる大人にも
「贈りたい」
と思いました。
もっとハグして、もっと読んであげてください。
落合恵子」
と書いてありました。

奈良から

2013年4月21日(日) ブログ
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「一度、連れてくるから」

兄が予告していたのは、兄の学生時代の友人で奈良市にお住まいのFさん。

会社を退職後、悠々自適だからかな?
女性で、絵本や手芸に興味のある方ならともかく、わざわざ奈良から来ていただかなくとも…。

なにせ、母のお腹の中でパキッと分かれたのか?兄と私は趣味とか全然違い…(ミーハーで甘えたなところは似てますが(^^;)物理学科にいた人なんて、どーなんだろ?とにかく兄の友達は皆、ちょい変わってるからなー、と思っていました。

ところが…。
訥々と語られるお話はとても純粋で興味深いものでした。
絵画等の文化的なものにも造詣がおありで…。

奈良市中登美ヶ丘のお住まいの近くには松伯美術館があり、上村松園、松篁、淳之さんのお住まいもあるとか。

始めはカフェでお話ししていたのですが、絵本図書館に入ってもらうと、建物とか総てに感動して下さいました。
「松伯美術館の横にあれば…」
なーんて勿体ないお言葉も…。

そして、いろいろお話ししている間に、22歳になるご次男の事で悩んでおられる事がよく解りました。

男の方は、そして仕事一筋で来られた多くの方は、そういう話をする場はあまり無かったと思います。

私みたいな若輩者の言葉にもパッと明るい表情をして下さったのが嬉しくて、つい調子に乗り、マイケルの事までちょっと話してしまいましたが、兄なんかよりよっぽど率直に真摯に聞いて下さいました(^-^)

思えば〇十年前、中学生だった時にお会いしてますよね。

奈良からはるばる…でも、又ぜひいらして下さいね、口には出せませんでしたが息子さんもぜひ…
そう思ってお見送りしました。

木製ケーキ

2013年4月20日(土) ブログ
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普段来ていただけない遠方からのお客様も[作品展]期間中に来ていただけますように。

(遠かったけれど、来てヨカッタ)
と、楽しい気持ちになってもらえますように。

新しい布や新しい雑貨も続々、入荷中です。

街の大型スーパーや量販店に行けば、雑貨も布もたくさんあることでしょう。
しかも安価で…。

でも、ゆう風舎で並べるのはやっぱり、(ひとさじ)夢があるプリントや雑貨にこだわります。

大人のゆめ。
子どものゆめ。

これは、どちらかというと子どものゆめ、かな?(私は今でも欲しいけれど…)

箱の中には積み木のような木製のケーキのパーツがいろいろ入っていて、輪投げの軸みたいなのにはめ込むと組み合わせでいろいろなケーキが出来ます。
間にはさむクリームは分厚いフェルト製。
下箱を裏返すとケーキの台、箱の表を立て掛けて[ケーキ屋さん]

[シャルロット&トム]という名前のおもちゃ。
きっと、絵の中の二人の名前なんですね。

隣に写っている木製マカロンと共に、れいのフランスの〈ムーラン・ロティ社〉のもの。

(4才以上)って書いてあります。
あんまりちっちゃい子だと、口に入れてしまいますもんね。

鹿さん

2013年4月19日(金) ブログ
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又、白樺のプリントのUSAコットンをみつけました。

以前、手に入れたのはキツツキさんがい、今度のには鹿さんがいます。

4月生まれの友達に二十歳くらいのマイケルの白黒写真のポストカードにメッセージを書いて送ったら
「マイケルは何を考えているのでしょうね。
鹿のような静けさ…」
とメールをくれました。

そうなんです。
私達にとっては「鹿」といえば憧れの動物でした。
大きな、静かな眼差し。
俊敏に走れる細い脚。

それを鉄砲で撃って殺してしまうなんて…!

撃たなくてもいいように、この辺では村中に鉄柵を張り巡らしてあります。
先日の日曜日も、鉄柵の壊れたところの補修作業でした。

ゆう風舎よりもっと奥で農業をなさっている方たちにとっては鹿の被害は侮れないものらしいです。
近くまで行っても逃げないそうです。

ずっと、
(鹿はロマンチックなもの)
と思っていました。

この布の鹿はロマンチックですよ。

手芸屋さん

2013年4月18日(木) ブログ

Tさんは忙しいのです。
と、いうか、忙しいのは皆ですが。

なので、作品、まだいっぱい作るところが残っていて必死です(^^;

去年の[布と糸でつくる夢]展で手作りドールハウスが初出場したのを覚えておられるでしょうか?

あの素敵な[手芸屋さん]を作ったのがTさん。

今年はタピスリーで同じく[手芸屋さん]を表現しようと、構想が決まったのは早かったのですが…。

絵本の下絵があるわけでもなく、写真の拡大コピーをなぞるわけでもなく、何もない画面に一から作っていくことが思いの外、難しかったようで、なかなか進みません。

見ている私はとっても複雑です。
それというのもTさんはなんでも手際がよく、又縫い物上手なので、アイデアが決まればパパパッと作れます。

小さな小さなバッグも、よだれ掛けもドレスも、半折にした反物もクルクル巻いた反物も、糸巻きも…。

小物を増やせば増やすほど良い作品になっていく…。

本当は、ゆっくり楽しみながら作ってほしかったな、と思いながら、お尻をたたいています。

SMILE再び

2013年4月17日(水) ブログ
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たくさんの、自作の大ヒット曲、名作を遺したマイケルですが、かれが一番好きだった曲の一つが、チャーリー・チャップリン作曲の[SMILE]でした。

カバーした当時のエピソードは前にも紹介しましたが、声からアルファー波が出ているのでは?とさえ思う癒される歌です。

落ち込んでいる人を励まそう、と何度かこの曲をCDにやいて贈ったものですが、愛する一人息子を突然失った方には無力と思うしかありません。

昨日の電話で、つい2、3年前に旦那さんとも辛い別れをしたとこのFさんの不幸におかけする言葉も無く
「なんで…なんで…」
と繰り返す私に
「真面目に生きてるのにね…」
と、泣きながら言うFさんの言葉が忘れられません。

でも、あえて、やっぱりこの言葉です。

「Smile and maybe tomorrow
You find that life is still worthwhile…
きっと明日になれば
人生まだまだ生きる価値があると思えるさ…」

Fさんに笑顔が戻るのは何ヵ月先になるのでしょうか。

昨日はチャップリンの124回目のお誕生日だったそうです。

カエルの陶板

2013年4月16日(火) ブログ
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気がついておられた方もいらっしゃるでしょうか?

絵本図書館の西側の窓の上にカエル君の陶板が埋め込まれています。

これは昔、私が退職した時に、五年生だったkenta君が作った、と言ってお母さんがプレゼントしてくれたものです。

ハンディキャップはあったものの、超ハンサムで、愛くるしい笑顔のkenta君は皆のアイドルでした。

とぼけたなんともいえない愛嬌のあるカエル君。
すっかり気に入った私達は新しく建てる家、図書館にする所の壁に埋め込んでもらうことにしました。
たぶん、そう提案してくれたのは連れ合いだったと思います。

そのkenta君が突然亡くなったと、泣きながらお母さんが電話してきてくれたのは今日の3時すぎ…。

連れ合いに車を飛ばしてもらって、明石まで行きました。

超ハンサム・ボーイのまま、透き通るような顔でよこたわっていました。

33歳。

お姉ちゃんのSちゃん、妹のNちゃん。
共に可愛い幼児がいて…。
お母さんを支えてくれると思います。

小倉遊亀展

2013年4月14日(日) ブログ
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おととしは田渕俊夫さん。
去年は片岡珠子さん。
今年は小倉遊亀さん。

御影にある香雪美術館。
今年も行けました。

あー、もう、ここ大好きです!
駅からちょっと歩いただけで別世界。
首がだるくなるくらい見上げる大きな大きな樹木に囲まれて…。
去年と違って桜はほとんど散っていますが、シンボルでもある、赤、白の〈枝垂れ桃?〉は毎年ながら目を奪います。
鬱蒼とした樹木に隠れた隣のお屋敷は朝日新聞創設の〇〇翁の邸宅。
和洋折衷の素晴らしいお屋敷がチラチラ見えます。

館内も静けさを愛する方ばかり。
黙って作品と文に対峙しています。

(う〜ん、遊亀さんは105才の亡くなる歳まで描いてらしたのか!)

奈良女卒業後は教職につき20年経ってから画業に専念したとのこと。
42才という晩婚や、花や果物、器、少女といった身の回りのものを描いた、比較的小さめの作品が多いのは、病気の母親を看ながら教職を務め、何より(時間がない)状況での、氏自身の工夫だったのですね。
素晴らしいです。

泣くほど好きな新緑の頃の小さな作品展にいつも元気をもらいます。

オリジナル

2013年4月13日(土) ブログ
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Kさんのこの絵キルトは、絵本でもなく、ポストカードでもなく、写真でもなく…なんと、お父様の描かれた絵から生まれたものですよ!

キットや絵本の1場面を作っていたKさん。

モワモワ〜と、オリジナルの絵柄で作ってみようと思った時、絵を描くことを趣味にしておられる実家のお父様に描いてもらおうと思い立たれたようで(^-^)

見事にコラボ作品が出来ましたよ!

ちょっとずつ、お父様の絵から、Kさんの好きなものに変更してあるところも面白いですね。
花屋さんに、手芸屋さんにケーキ屋さん。

[ストーリー・キルト]からもチョコッと参加させてもらってるのが嬉しいです(^-^)

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