いちご時代

2013年2月24日(日) ブログ
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昔むかし、(昔話、多いですよね(^^;)
若き教師だった頃、もっと若い産休講師の先生から、
「これ…」
と、手渡されたのは少女漫画の単行本でした。

[いちご時代]…

確かに大人になってからも大のコミック・ファンという方も大勢おられるだろうし、私も(少女)の頃はきらいではありませんでしたよ。

でも、(若き)といってもその頃私は30ちょい、だったでしょうか?
少女漫画とは全く縁が切れていたもので
「あ、ありがと」
と言いながら、
(なんで、私が今さら少女漫画、読まないといけないんだろ)
と、内心ありがた迷惑、って感じでした。

しばらくそのままにしていましたが、あまり長く借りているわけにもいきません。
(明日、返そう)
仕方なく読み始めました。

すると、すると…。
すっかりハマッてしまいました(*_*)

「川風ふう子」ちゃんという少女が、明日小学校の入学式、という日から始まります。
お母さんを亡くしたふう子ちゃん。
胸にしまったお母さんとおんなじフワフワカールのロングヘアー。
でも、お母さん代わりのしゃきしゃきお姉さんに連れられ、美容院でバッサリ。
お姉さんはこれからの学校生活によかれ、と思ってだけど、ガッカリのふう子ちゃん、それでなくても未知の学校に(どきん、どきん)のまま、連れていかれます。

小学校一年生だけど、風を感じ、木々の息吹きを吸い込んで…とっても繊細だけど弱虫なふう子ちゃんが、(つむぎちゃん)という、宇宙語を話し、奔放な友達や個性豊かな登場人物に廻り合いながらだんだんと学校生活に慣れていくお話です。

ふう子ちゃんの目線や感じ方がとても共感できて…。

一気に3巻読み、返したくなくなりました(–;)

まさかそういう訳にも行かず、彼女に絶賛を伝えてからしばらくして、コミック好きの友達に頼んで買ってきてもらいました。

だから今でも2階にありますよ。

苺のケーキの季節になると思い出すのが[チッチとサリー]の苺の詩とこの漫画。

何歳になっても頭の中のこういう部分ておんなじなんですね。

そんな訳でいよいよゆう風舎のケーキもいちご…。

トップバッターは、たっぷりの苺を荒めにミキサーで潰して、お砂糖と少しのミルクと生クリームを混ぜただけの、あっさりした[苺のゼリー]
卵が入っていないので[ババロア]でも[ムース]でもないのです。

今日、カフェにいらした若い女性が
「めっちゃ、苺の味するな」
と言って下さってるのが聞こえました(^-^)

2階のコレクション

2013年2月23日(土) ブログ
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今日、絵本図書館でせっかく気に入って、子どもさんのために購入したいと思って下さったのに〈販売用〉が無かった絵本、[お茶の時間にきたトラ]
ね、あれ面白いですよね?
スミマセン、無くって…。

そんな絵本もいっぱいあります。
大好きだけど、もう廃盤になっていたり、私とこでは仕入れられない会社のものだったり、その他諸々の事情で…。

いつかどこかで、きっと出逢われますように。

そして、我が家の2階には絵本図書館にも置かない私個人のコレクションも結構あります。

どこかへ紛れ込んでしまいそうな〈ミニ本〉や(これが又かわいい…)やっと手に入れた…レアな洋書やetc.

だんだん増えてしまって、実はこの右にも、左にも斜め前にも…。

なので作品展前の、みんなの作品を預かって置いている時は
(天井が抜けるんじゃないかな?)
と、ときどき心配になります(^^;

大きめ

2013年2月22日(金) ブログ
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3月は確定申告や村の用事、そして何より自分の大きな作品に時間を割くつもりなので…。

2月のうちにもう1つ作っておきたいキットがありました。

デカ・トートです。
大人用です。

たまにはドカーンと真ん中に大きくアップリケしたバッグもありかな?と、作りたくなりました。

たぶん、細かすぎててこずっている自分の作品の反動かもしれません。

そして、
(アップリケは苦手)
と思っておられる方にも挑戦してもらえるのでは?と、私にしてはずいぶん大きく描いてみました。

ところが、縫い始めてみると、大きいのは大きいので、又別の難しさがあるのだな?と気付きました。

大きいと直線がけっこう歪んだり、ズレたり。
いつもの、大好きなローンだと弱々しく、ちょっと〈ザックリ感〉のある布を使いたくなり…そうすると縫い心地もいつもと違います。

あまり細かく、ではなくざっくりざっくり縫っていく感じです。

それにしても、土台に使ったこのソフトリネン。
色違いでいろ〜んな物に使っていますが、注文すると、なんと、は、廃盤!!?
メーカーがもう作らないと…?!

頭の中真っ白になりましたが約1時間後、いつもお世話になっているMさんの機転でいろいろ探って下さり、幅違いでほぼ同じものが新しくラインナップされている、ということがわかり…
ホッと胸を撫で下ろしました。

それにしても、ただ「無い」という情報だけ伝え、
「スミマセン、すみません」
と謝られるだけの店員さんと、
(なんとかしよう)
と、パッと動いて下さる店員さんと。

いろいろお付き合いしておいてヨカッタ、とつくづく思いました。

並んでも

2013年2月20日(水) ブログ
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どうも、パンケーキに弱くて…。

昨今のパンケーキ・ブーム。
先月、東京行きの時、表参道を歩いていてNさんが、
「この辺に何軒か人気のパンケーキのお店があっていつも並んでますよ」
と伺った時、
(東京でもそうなんやなー。東京は無理でも、やっぱり大阪くらいでは並んででも食べなくっちゃ!)
と、変な決心が生まれました。

今日、賛成してくれる方に恵まれ、一度は諦めた梅田茶屋町の人気店[Butter]へ。

その1人、Hさんなんかは
「そんなガールのようなこと、久しくしてないので嬉しい!」
とまで(^o^)

階段を上がって2階のお店、階段の下までズラリと若い女性が並んでいたのはテレビでも紹介していたし、インターネットを見ても
「平日の昼間でも開店前から行列」
とあるし、かなりの覚悟で11時半の開店30分前を目指して、タッタッタッと急ぎました。

ちょっと路地に入ったとこなので見つけるのに少し時間がかかりましたが、お店に着くと、案外、行列はありません。
なんと(二番)でしたよ。
寒い今日を配慮してくださったのか、開店前なのにドアの中の椅子に座らせて下さいました。

安心してペチャクチャお喋りに興じていて、ふと見るとやっぱり。
気がつくと階段の下まで行列が出来ていました。

さて、[プチ女子会]には嬉しいボックス席、白を基調にしたインテリアもなかなかです。

そして、お目当てのパンケーキ。
ダイエット中のHさんはプレーン。
Mさんは小さなフライパンに入った〈チーズとなんたらの窯だしパンケーキ〉
普段はプレーンが一番好きな私は(せっかくだから)と〈苺とブリュレのパンケーキ〉

お味は…やっぱりとっても美味しかったです!
気がすみました(^^;

ただし、やっぱり並んで待つ人気店。
ゆっくりする、という訳にはいきませんね(^_-)

ジャクリーヌさん

2013年2月19日(火) ブログ
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今日、明石から初めて来て下さったお客様から伺ったお話に、思わず共感の握手を求めてしまいました。

この仕事をしていても、滅多に聞くことのなかったジャクリーヌ・ゴヴァンさんの名前…。

知る人ぞ、知る、とても素敵なアップリケ作品を作られるフランスの手芸作家です。

ソフトな色合いで主にインテリアをモチーフにして、リボンやレースやリバティプリントを使った(作り込み過ぎていない)オシャレな作品に出逢って夢中になったのはもう何年前のことでしょうか?

当時、大好きだった季刊誌[セゾン・ド・ノンノ]の誌面でだったと思います。

その方はなんと、その当時、ルシアンから招かれて京都でのワンディレッスンに来日されたジャクリーヌさん本人からレッスンを受けられたそうですよ!

そんなこと、全然知りませんでした。

作品展も大阪と東京であったのだそう!

そんなことも、全然知りませんでした。

(なぜもっと本が出ないんだろう)
と、ずっと残念に思っていましたが、実は私が大切にしている[ジャクリーヌさんのアップリケ絵本]の他に2冊あり、その方は3冊とも持っておられるそう。

しかも[アップリケ絵本]はいずれ二人の娘さんにも持たせてあげようと3冊持っておられるそうです。

脱帽です。

シルク

2013年2月18日(月) ブログ
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サーカス模様の布で作ったカフェのテーブルクロス、好評です(^-^)

残念ながら、このグレー地のは無くなってしまいましたが(メーカーにも)明るいベージュ地のはまだありますよ。

ところでサーカスといえば、6月に大阪にやってくる[シルクドソレイユ]フランス語で(太陽のサーカス)という意味ですね。

正直、何も知らない私は、素晴らしいパフォーマンスだろうとは想像しながら
(どうせ、マイケルのダンスとは全然違うだろうし。
アクロバティックなサーカスだろうし…)
と、心のどこかで冷めた部分がありましたが。

ところが先日、ちらっとテレビで見たシルクドソレイユの練習風景に、すっかり心を動かされました。

れいによって、他に見るもののある私はテレビを見る時間はなく、いつものように体操にリビングへ入ると、ついていた番組。

美輪明宏さんと、演出家の亜門さんともう1人、何とかいうパフォーマーの3人の対談を挟んで、シルクの練習風景が…。

サーカスといえば失敗が大怪我や命に関わる大事故になりかねないもの、しかも世界的に活躍する、芸術的なパフォーマンス。
どんなに過酷で厳しいスパルタ式の練習か?と思えばさにあらず…。

「とっても良くなったワ」
「これが出来たんだから、これも出来るはず」
「水、を表現するには両腕をどんな風に動かせば?
自分で感じてみて。
考えて…」

コーチする人がパフォーマー1人1人の個性を把握し、リスペクトした上での指導…

(あー、そうなんだ!)
私はいっぺんに[イモータル]が楽しみになりました。

(そうでなくっちゃ!)
敢えて言えば…今、問題になっている学校のクラブ活動における体罰、オリンピックの女子柔道指導における体罰の指導理念と全く対極にある世界です。

巨人の桑田選手の話でも女子柔道OBの方の手記でも、(相手に、選手に対するリスペクト)という言葉が象徴的でした。

ホントにね。
私が教員時代からずーーっと感じていたことです。

子ども達をのびのびそれぞれの持っている能力を伸ばすには…。

小学校の先生方は研究会等で共通認識し、低学年の児童に話しかけたり、聞いたりする時は目線を同じにするために屈んだり、そういう風な物言いを身につけてほしいから、きちんと丁寧な言葉で話しかけたり、そういう文字を書いてほしいから黒板に書く文字はきちんと美しくしたり…。

そうやって大切に育てた児童たちを
「おまえら!」
呼ばわりする中学校の先生方に渡すのがとってもせつなかったりするのです。

とにかく、シルクの練習風景は素晴らしかったです。

鳥さん

2013年2月17日(日) ブログ
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今日もブルブル寒いですね。

でも、一生懸命、春のもの作っていますよ。

ネットショップと同時に、お店でも新しいミニタピスリーの[プランタン]デビューです(^-^)

1月の中頃、[C huko]さんへ行って、USA製のカラフルな小鳥が並んだ織りリボンをみつけた時に
(早春は鳥さんのディスプレイにしよう!)
と思って…。

上に吊るしたモビール。
実は二種類です。
手前のは、大小いろいろカラフルな鳥ばかりですが、後ろ側のは葉っぱと、りすとフクロウとうさぎ、カエル、蝶々、そして青い鳥です。
[フランス ジェコの知育―デザイナーが考えたクリエイティブトイ]と書いてあります。

こういうのがフワリフワリ回っているのも、赤ちゃんの脳にはいいのかな?

新作キット、アップ&天沼さんの本

2013年2月16日(土) ブログ
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昔、教員だった頃。
ゴールデンウィークは信州、夏休みは東京、と毎年行っていた頃がありました。

当時は、大阪にもなかった、神戸にもなかった、雑誌等の写真で見かける雑貨店やケーキ屋さんを巡るのが大変な楽しみだったのです。

正直、今は同じような店がいっぱい、輸入雑貨も手に入り易くなり、前ほど心ときめかなくなってしまいました。

それほど、その頃はワクワクしてお店巡りをしていたのです。

その中でもトキメキランキング1位はやっぱり、自由が丘にあった[デポー39]だったでしょうか?

白い器に黒や赤の文字が焼き付けてあるホーロー製のブレッド缶やキャニスター。
パリのお店に吊られているのとおんなしバスケット。
オールドパイン製のテーブル、椅子…。

不思議に色や形がちゃんと残っているドライフラワー。

そんなアンティーク雑貨ファンの聖地だった[カントリーモール、デポー39]を思いっきり良く閉店し、天沼寿子さんが[デポー39ものがたり]を出版されたのは今から7年ほど前です。

そして今日届けていただいた本―[身ぎれいな終いじたく](メディアファクトリー刊)

去年10月に亡くなったのですね。

実際に一緒にお仕事をなさったことのあるライターさんから、天沼さんのこと、やはり仕事に対して物凄く厳しく、特別の人であったことは聞いていました。

アメリカに渡ったり、ずっと1人で凛として生きてきた天沼さんの〈終いじたく〉ぜひ、読んでみたい、と思いました。

P.S.
新作キットは〈春〉のカテゴリーに載せました。
チェックして下さいね。

オランダの

2013年2月15日(金) ブログ
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この可愛い2冊の本は、なんとオランダの古い教科書です。

1冊の方には(1951)と書いてありますから、今から約60年くらい前の、たぶん小学校の教科書ですね。

中を開けてみると、文字が多いですが、ところどころ入っている挿し絵はそれはそれは可愛らしい!です。
白黒の線描に朱がちょっと入っているだけなのも、なんともレトロというかモダンというか。
オランダの子どもの様子が生き生きと判ります。

でも…さっぱし読めないので何の教科書か?判りません。
算数ではなさそうです。

ミッフィーちゃんや〈イップとヤネケ〉の国は、やっぱり子どもをとても大切に育んでいるんだろうな。

こんな風に世界のいろいろな国の教科書が見られるといいですね。

もちろん、低学年用、可愛い絵入りで、興味をそそるように工夫されたものがいいなあ。

思いおこせば私は中学校で出会った英語の教科書のイラストが好きで英語がとても好きになった覚えがあります。

ブラウンさん、だったかなあ?

ご夫婦

2013年2月14日(木) ブログ
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関東にお住まいのKさんにちょっと報せたい事があり、
(久しぶりにお手紙を書こう)
と、思っていた矢先の今日。
なんとKさんから大きめの封筒が届きました。

以心伝心、ということ、あるのですね(^o^)

心配な内容ではないのは、旅姿の寅さんのイラスト付きの封筒で判ります(^-^)

ちなみに、切手は〈スカイツリー〉!
あちらではこんな切手があるのですね。

桜の花の模様の便箋に懐かしい柔らかい文字で
「春が待ち遠しい今日この頃です…」
と始まるお手紙にはご自分の周りの近況がさりげなく綴られ、私への優しい気配りと…。

あら?もう一枚写真入りの違った筆跡の…。

「先週土曜日、いつものテニスコートでソフトテニスの練習を楽しみ、その足で探したい本があるはずの図書館に自転車で遠回りしました。

テニスバッグとともに入り口近くのイスにドカッと座ったところ、目の前の新着図書の並ぶ棚に
「あれっ、見たことある表紙の本ダゾ」と。

目近くにして見たら、高原先生の第2弾の本。
うちの家内が発売同時に購入した本として表紙を見ていたので判りました。

回り道した効もあって何か“いいこと”があったような気分になれました…」

Kさんの旦那様でした。

いつか、初めての本[ストーリーキルト〜季節とともに〜」の出版直後に
「平積みされていましたよ」
と、東京の丸善書店をパチリと写して送って下さった方です。

目上の、立派な紳士と奥様であるKさん夫妻に、いつまでも親切にしていただき、恐縮するとともに胸を温めさせていただいています。

去年、おととしと友人としての大切な人とお別れして辛い日々でしたが、
「人生、まだまだ生きる価値があるんだ」
と思えるカケラを少しずつ集めていきたいです。

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