助っ人

2012年6月26日(火) ブログ
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哀しみモードを切り替えて、準備、準備、です。

絵本図書館は、連れ合いの手によって、どんどん[レース展会場]へと変化していっています。

大道具、小道具。
昔、買ってきたアンティークレース。
絵本の一場面のポスター…。

でも、どうも…いつもより作品が少ないのです。
なにせ、いつも出品してくださっていた方、何人かが無理でした。

そこで…!
何年か前に出品してもらったKさんのホワイトキルトを、もう一度出して下さるようにお願いしました。

丹念にトラプントを施したベッドカバーサイズの見事なホワイトキルト…。
いつの時代にも、どんなテーマにも、存在感を放ってくれる素晴らしい作品ですね。

3回目の

2012年6月25日(月) ブログ
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今日はマイケルの命日。
「何かイベント、あるんですか?」
と、若いスタッフが聞いてくれますが、何もありません。
ただ、今日は年甲斐もなく、彼の姿を刷り込んだTシャツを着て過ごします。
去年も、おととしも着て…3回目です。

朝一に、久しぶりのIさんからメールをいただきました。
亡くなったNさんの姿が浮かぶようなメールなので、少し紹介させていただきます。

「…略…昨日の先生のブログを拝見して驚きました Nさん、亡くなられたのですね… 7年間の闘病生活だったのですね 私はNさんが久保川医院で看護婦さんをなされた時に何度か手当てをして頂いた事があったのですが本当に優しい人柄で、触って頂くNさんの手もふわっとふくよかな暖かい手でした そして声がとても軽やかで私はそんなNさん好きでした なのでゆう風舎でパッチワークされてると知った時はびっくりしました。
お話は直接した事はなかったですが
先生、どうして優しい人は早く亡くなられるのでしょうかね 二年位前にイオンでも娘さんやお孫さんと買い物にいらしてる姿を お見かけしました
優しいだけでなくもちろん強い精神をお持ちであったと思いますが Nさんは見かけだけじゃなく 本当に心の底から優しい人であったじゃなかろうかと 私は思ってます…略…」

そんな中でも日常は淡々と続いていきます。

水曜日に展示するための準備。
今日は(お姫様ドレス)の仕上げです。
〈アクセサリー・レース〉というレースに、キラキラのラインストーンをつけましたよ。

感謝

2012年6月24日(日) ブログ
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ゆう風舎の創立当時から、ずーーと。
一緒に歴史を作ってきてくれたNさんが、おととい亡くなりました。

約7年間の闘病でした。

ベテランの看護師さん、優しく朗らか、温かい人柄に、今まで私はどんなに助けてもらったでしょう。

義母の病気の時も、父が入院した時も、母が倒れた時も、連れ合いや自分のちょっとした不調の時も、他の方の病気の心配事も…いったいどれだけNさんに相談に乗ってもらったことでしょう?
何度も何度も、なんでもかんでも…。

いつもいつも変わらない、どっしり落ち着いた笑顔にどれだけ助けられてきたでしょう。

その人がまさか逝ってしまう、なんて想像だにしませんでした。

技術にとらわれない、人柄そのままの温かいキルトを作り続けていたNさん。

一緒によく絵本を見にきてくれていたお嬢さんが選んでくれたのでしょうか?

遺影も、告別式でかかっていた4枚の写真のうちの3枚も、5年前に[個展]をしてもらった時の、ゆう風舎での写真でした。
恐縮します。

どんなに私たちが感謝しているか?
Nさんに伝わったでしょうか?

「体調が良くなったら、又通いたい」
と、言って下さった言葉を一生の励みとして生きていきます。

3人、出来ました。

2012年6月22日(金) ブログ
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[リネン&レース展]ディスプレイ用の妖精さん、出来上がりました。
一応3人です。

今回は、この(ほっそり)3人さんががんばりますが、今までに作った(ぽっちゃり)さんもレースの服姿で登場して、脇を固める予定です。

仕事柄、とはいえ、何体も何体もお人形さんがあるのも大変(>_<) 普段、しまっとくのが…です。 なので、ときどき仕事をあげないと、ね?

オーガンジー効果

2012年6月21日(木) ブログ
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リネンといろいろなレース。
そしてオーガンジーもこの季節、どんどん存在感を増してきました。

去年あたりから、脇役から主役へと踊り出てきた感あり。

今年の皆さんの作品にも、カーテンの一部分や、透けるパッチワーク作品の裏地として、等々、使われています。

写真はKさんの作品。
いわゆる[キモカワ]いもの好きのKさんが今回選んだのはジャーン!
ル・カインさんの絵本です。

なんで(ジャーン!)なのかというと、絵本の中でもル・カインさんの絵は、それこそ極細の糸で編み込まれた複雑繊細なレースのような絵でとても難解だからです。

で、Kさんは主題の絵、のまわりの装飾的なイラストの部分を選びました。

そして夏らしく、透けるタピスリーにするべく、キルト綿をはさまず、繊細な蔓草の刺繍を薄い生地に施す作業…大変だったようです。

薄いベージュの綿麻生地にベージュの刺繍、そして、より幻想的な画面にするために上からベージュのオーガンジーをかけます。

Kさんのイメージする世界がもう少しで出来上がりそうです。

海からの風

2012年6月20日(水) ブログ
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[レース&リネン展]を始めてから何年になるでしょうか?

リネンとレースの魅力を私達なりに伝えたく、そのためにいろいろな方たちの協力による作品を並べ、そして[絵本図書館]としてのテーマを毎年考えて、展示をしています。

とても綺麗で楽しい作業ですが、やはり、6月7月というと、毎年の[布と糸でつくる夢展]終了後まもない、という作業期間の短さがネックかもしれません。

それでも、いくら「レースは年中、魅力」と言っても、清々しいコットンレースの服とか、涼しい風をはらむ窓辺のカーテン、と言えば、やっぱり今の季節ですよね。

私にとって[レースのカーテン]のイメージの元、と言えば、学生時代に観たアンドリュー・ワイエスの絵[海からの風](写真)です。

父に誘われたんだったでしょうか?
京都国立近代美術館で初めて観たアンドリュー・ワイエスの絵に、私はすっかり魅了されました。

(静かな感動)というのでしょうか?
とにかく(シーン)とした絵でした。

アメリカのペンシルバニア州?メイン州?
広々と乾いた大地に立つ家や風景。
人物。
人物が描かれていなくても、人の気配が感じられます。

〈アメリカ〉という国の、違う印象に気づかされたのは、この時が初めかもしれません。
(もちろん、マイケルのことで再び、ね!)

この絵は油絵ではなくて、テンペラ、という技法です。
裾がほどけた古いレースのカーテン。
古い木枠の窓。
たぶんワイエス自身の家ではありませんね(彼はある程度、裕福な家庭に育ったみたいですから)
代表作[クリスティーナの世界]のクリスティーナの家でしょうか?
黒人雑役夫トム・クラークの家でしょうか?

風をはらむレースが克明に描いてあるだけで、(自然)や(環境)(暮らし)はたまた住んでいる人の(人となり)まで描かれているんですね。

もちろん、若かりし当時の私はそんなことまで感じたかどうか?とにかくその後もずっと好きな画家でした。

そして、ワイエスがやはり、辛い環境ながら懸命に生きる人(障害を持っていたり、貧しい黒人たち)を敬愛し、作品に昇華していたことを、ずっと後から知りました。

新作キット、アップしました!

2012年6月18日(月) ブログ
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初夏のタピスリーです。
リネンとレースをたっぷり使いましたよ。
[夏]のところ、又チェックしてみて下さいね。

ところで写真の作品。
(ん?)変わった服??
いいえ、これは〈つけ襟〉です。

ときどき当ブログにも登場して下さる洋裁上手のMさん。

レース展のために、レースをいっぱい使って作られた3つの〈つけ襟〉
これはその一つですよ。

いい加減な服作りしか出来ない私には〈襟〉って、とっても面倒。
たまにつけたとしても、なんか右、左ちょっとずれたり(>_<) そこはMさん。 ピシリッとシャツ襟も見事。 そして楽しんでいろいろなレースのモチーフが縫い付けてあります。 (どこかの国の大使に招待されてディナーの時に…) って感じかな?夢がありますよね。 リネン地で作ったタピスリー仕立てになっています。 右、左にも違うデザインの〈つけ襟〉があるんですよ。 これまた、ぜひ、見にいらして下さいね。

おかげさまで…

2012年6月17日(日) ブログ
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実はおととい、主婦と生活社のFさんから、
「お待たせしました!」
と、嬉しいお電話がありました。

[ストーリー・キルト2〜月日とともに〜]がやっと重版、決定したそうです。
同時に[ストーリー・キルト〜季節とともに〜]も第5刷が決まったそうで…。

とっても嬉しいです。皆様のおかげです。

それにしても[1]の時は発売後1ヶ月足らずで重版が決定したのに、今回は5ヶ月もかかりました。

数年の間に出版不況という難しい情勢。
出版社はとても慎重にならざるを得なかったようです。

町の小さな書店にはなかなか出回らず、せっかく買いに出かけて下さったお客様にご迷惑をかけたこともしばしば。
もちろん、ゆう風舎にはたくさんありますからね(^_-)

話は変わりますが、最近テレビといえばニュースだけだった私がついつい見てしまう素敵な番組があります。

出てくるのはイケメンでもなければオシャレな美女でも、フランスの街角の人でもありません。
たいがい、むさ苦しい(シツレイ!)オジサンです。

日曜日の夕方6時半からの30分番組[夢の扉]です。
毎週、メチャクチャ感動します。
たいてい、町工場や中小企業やどこかの大学の先生や…。
人の役に立つ素晴らしい物や技術を開発した方が主役です。

とにかく毎週、とことん感動するのは、その方達の(あきらめない)姿勢、精神です。

どの人もどの人も、最初は失敗の連続、人や世間に受け入れられる訳ではなく…。
でも、あきらめません。
きっと、自分の胸の中には、説明はつかなくても、ある種の(予感)(信念)があるからでしょうね。

まさしく[KEEP THE FAITH(注:マイケルの曲で〜す)]

今日の方なんて、艱難辛苦の末、素晴らしい塗料、塗るだけで高い断熱材になる物を開発したのに、10年間、1缶も売れなかっただなんて!

バカにして灰皿を投げつけたという高名な建築家っていったい誰やねん?!
名前、明かしましょうよって感じです(`´)

世間って、往々にしてそんなのですかね?

真実を見分けられる目、柔軟な頭、自分の信念…。

〈オジサン〉たちにいっぱい教わりました。

人形の髪

2012年6月16日(土) ブログ
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久しぶりに人形作りです。

これはキットにするのではなくて、[リネン&レース展]の展示用です。

私の人形作りは自己流ですから、型紙を試行錯誤、なんとか…って感じです。

でも、顔の型は、縮小はいろいろしたものの、ぜーんぶ[ゆうちゃん]の型です(^^;
あ、(ロロちゃん)や(ふうちゃん)は真ん丸い型ですから違いますが…。

今回は妖精っぽくしたいので手足はスマートに…。

なんとか裸ん坊は出来上がって…髪の毛をつけるのがけっこう大変です。
小さな人形なので毛糸が太すぎてはイマイチ。
ニュアンスを出すために、一本になっている糸をほぐして一針一針とじつけていきます。
後ろはボリュームが出過ぎないように少なめ、頭頂部は多めに…。

誰かにもつけてあげたいな、なんていらないことを考えながら(^o^;)

アレンジ

2012年6月13日(水) ブログ
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重い病気と闘っておられるとはとても思えない気力の持ち主であられるTさん。
ゆう風舎のキットを作るのが楽しみだ、と言って下さいます。

そして、時間を惜しむように 次々に作っていって下さいます。

お嬢様のリクエスト、という[チェックベアーのリュック]
リュックじゃなくて、ショルダーバッグに、とのことでした。
そこで、カタログからいろいろ探して
「これなら合うかも?」
と思った、赤い細めのバーバリーテープの肩紐を購入して送ってみました。

昨日、キットが届いたばかりなのに、今日さっそく出来上がったバッグの写真が!

¥1680も追加してもらってしまいましたが、この肩紐、けっこう似合ってますよね。
Tさんにも、お嬢さんにも気に入っていただけたようで、ヨカッタ、ヨカッタ。

ちなみにTさんのお嬢さんは もう立派な(おとな)です。
でも、「私が持つんです」
と、[バス・バッグ]を作って大丸にも持ってきていらした神戸のKさんといい、たまには茶目っ気たっぷりにこんなバッグに必要な荷物を入れて街を歩くのも楽しいかも…
なんて、手前味噌ながら喜んでいます。

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