何にしようかな?

2011年8月5日(金) ブログ
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有輪さんの6月の展示会で注文したこの生地。
何か作ってサンプルを示した上で お店に並べないと、この柄の良さがわからないだろうな、と、ずっと私の仕事部屋に置いていました。

でも、いろいろ用事をしているうちに、何にも変身しないまま、もう真夏。

「きれいですねー。スカートにいいかなー」
と、おっしゃる方も、すぐには手が伸びない様子。
そういえば、展示会ではグリーン・バージョンで子どものワンピースにしてあったっけ。

私は展示会で見た時、バーナデッドさんの[赤ずきんちゃん]の一場面を思い出し、この白い部分に 花をつむ子どもをアップリケしたらいいかな、と思ったりしたのですが…。やっぱり紺色が強すぎるかなー?

もし、この夏、南の島へリゾートにでも行くのなら、迷わず、サンドレスに仕立てて(齢などおかまいなしに)颯爽と着たいところですが、そんなの行かない、行かない(;^_^A

そんな訳で、なんだか主役にしてあげられないまま、夏が終わってしまいそうです。

それにしても、ケータイのカメラではこの鮮やかな赤の色が全然出ていません。
本物はもっと〈スカーレット〉とも呼ばれる鮮やかな赤です。

トロピカル

2011年8月3日(水) ブログ
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昨日の〈お知らせ〉でも書きましたが、あっという間に8月に。
子ども達は夏休み真っ盛りで、楽しんでいるかな?

ゆう風舎のケーキも 夏らしくトロピカルフルーツたっぷりのケーキにメニュー替え。
パパイヤ、マンゴー、パイナップル、ブルーベリー、バナナの入ったゼリーの下は、自慢のカスタードクリームをたっぷり。
ぜひ、食べにいらして下さいね。

見えないものを見る

2011年8月2日(火) ブログ
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[見えないものを見る―絵描きの眼・作家の眼―]
これは絵本作家伊勢英子さんとノンフィクション作家の柳田邦男さんの共著、一人ずつの言葉と対談を編集したものですが、その最後の方に、柳田さんが書いておられました。

「ナイチンゲールが晩年に書き遺した看護学覚え書のなかで、こういうこといってるんです。
『看護婦たるものは未だ経験せざることであっても、それを感知する資質を持たなければならない』
若い看護婦さんは 人生経験がまだ豊富ではない。それでも、人の生死にかかわり、人の苦悩と付き合うプロフェッショナルとしては、経験しないことであっても、それを感知する資質を持たなければならないというのですから、ものすごく難しいこと要求してるわけです。
これ、本気になって考えたらノイローゼになってしまうくらい難しいことですけど、この課題は看護婦さんだけのものでなく、あるいは作家や絵描きだけの特別のものではなく、多くの人に共通に求められるものだと思います。
人のことを理解するというのは、とても難しいことですね。自分と違う人生を歩んできた人が何を考え、何を悩み、どう生きようとしてるのが何を表現しようとしているのか、そういうことを理解するには、まず経験が大事だけれど、同時に経験を超えた何かを持たなければならない。
それは伊勢さんの言葉でいえば想像力ということになるのでしょうか。そういうものを持たないと、大事なところを見落としてしまう。
とくに今日のように情報が氾濫し、科学技術的なものが優先するなかでは、大事なものを見落としてしまう恐れが強い。―中略―
そこで、大事なものを見抜く資質の問題になるのですが、これは簡便なノウハウなどはない。
生まれ育ちの環境と教育のなかで培われる感性や思考力のすべてだからです。」

(生まれ育ちの環境と教育のなかで)…
持って生まれた感性というのもあるでしょう。
でも親や周りの人が築いていく環境や教育が大きな役割を持つのも確かです。

[絵本]のおもしろさ、良さを知ることが、本好きになる道程に…。
そう考えて、ゆう風舎を始めてから19年。
今回のパネル柄のテーマはズバリ〈本と子ども〉です。

「とうとう出ましたね。一作目から少しずつは入っていましたが…。全体の絵をみていると、ゆう風舎の絵本図書館を思い出します」
担当のOさんがそんなふうに言ってくれました。

提出しました!

2011年8月1日(月) ブログ
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一つ、心が軽くなりました。
今日、無事、メーカーさんの手に、[Yu’s Palette]第4弾のパネル柄の下絵を渡してきました。

1日早く出来ていれば宅急便で送ったものを…やはり間に合わず、大阪まで行って手渡しです。

ムクムクと案が思い浮かび、スルスルと可愛い絵が次々描け、パッパッとレイアウトが決まって…というならどんなにいいでしょう。
実際は それの真逆ですから なんとも…。
その上、その作業と前後して、絵本作家いせひでこさんの思考や制作風景を綴った本を読んでいたものですから、絵や人生に対する厳しさや深さのあまりにもギャップに自己嫌悪に陥り…。
可愛いモチーフを描きながら、イライラしたり、泣きそうだったり…。
でも夕べ、絵が完成後、読み終えた文章に又々共感し、励まされた思いがしました。

私がパネル柄の空いている所に、最後に書き加えた言葉[IMAGINATION](想像力)
これは何も、子どもが絵描きになるためでも、作家になるためでも、クリエイティブな仕事につくために必要なだけでもない…
そんな事が、ちゃんと書いてありました。
長くなりますので又明日…。

さかなやさん

2011年7月30日(土) ブログ
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土曜日、2週間に一回かな?
3週間に一回かな?
しばらく来られない時もありますが…。

いよいよ提出期限、あと1日半。
お店の仕事はスタッフや連れ合いに任せっきりで取り組んでいるわりには、ちょっと集中して描いたか?と思えば、すぐに頭が沸騰してエネルギー切れ。
明日のケーキの下ごしらえでもしよう、と立ち上がった私の目に 見慣れた白いトラックが…。

遠方の方はご存知ないかもしれませんが、ここ相生は立派な港町。
海の幸が豊富で美味しいのです。
ところが、私の住んでいる所は一番北の端の山あいですから、港からは一番遠い。
今みたいに ほとんどの人が自家用車を持つ、という時代じゃなかった頃から、港近くにある[はま勝]さんという魚屋さんがトラックに乗せて売りに来てくれるのです。
義母も元気な頃、よく買っていました。

この[はま勝]さんのお魚がやっぱり新鮮で、とっても美味しいのです。
義母と違って、魚嫌いな義父も喜ぶ、イカやタイのお刺身がある時に届けてくれます。

(ヤッタ!メインは作らなくていいゾ)

ところで写真の絵本、[町の水族館(さかなやさん)町の植物園(やおやさん)福音館書店、の絵を描いたのは、なんと、私達の学生時代の友人、三柴啓子さんです。
(いったい、何日かかったんだろう??)
と、びっくりするような丁寧な、写実的かつユニークな絵がどのページにもどのページにも並び、壮観です。
絵本図書館へ来て下さった際には、ぜひ手にとって、ご覧になってみて下さい。
懐かしい(昭和)の匂いがしますよ。
図書館に上がっていただいて正面、一番下の段にありますよ。

小学生のとき

2011年7月29日(金) ブログ
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絵を描く、ということは本来、楽しいこと…。
ところが…。
用途がいろいろ決められていて。
期限が迫っていて。

そういう絵はつい(苦しい)ものになってしまいます。

一人の部屋には勿論、エアコンはつけません。
たとえ、つけても(涼しい)と思う頭と裏腹に、後で身体がぐったりしんどくなったりするので始末に悪いです。

仕事場よりキッチンのテーブルの方が風通しがいいので、場所を移したり、アイスコーヒーをチビチビ、ストローで流し入れながらかいたり、カップ入りのかき氷を少しだけ口に入れてみたり…。

でも、やっぱり頭の中が沸いてきます(>_<) そんな時、図書館に来て下さったお客様を迎えるためにカウンターに座って、ふと横に積み上げられていた一冊の絵本を開くと…。 クロード・K・デュボワ作[わたし ぜんぜん かわいくない] 小学校の中学年か高学年の少女でしょうか?容姿にコンプレックスを持っていて、 (わたしなんか消えてしまいたい) と、思っています。 優しいパパがいつも 「違うよ。君はかわいくて、やさしくて…」 と励ましてくれますが、卑屈になった女の子の心は開きません。 クラスの女の子ヴァネッサ。 彼女は可愛く、いつも皆の注目の的。 先生まで彼女にはニコニコ、何でも用事を頼んじゃう…ように思える…。 ここまで読んだ時、私もはるか昔、そんなことあったなー、と思い出しました(^-^) 私の場合は 幸い?この子みたいに孤独にも卑屈にもなっていませんでしたが、小学校5年生の時に 転向してきた超美少女のKさんに憧れ、 (あ〜あ、他のこと、全部いらないから、可愛いかったらなー) と、思い、担任のH先生は Kさんを贔屓してる!と思い、 (本当はそうではなかったかもしれないのに…)、 Kさんに話しかける時は ニヤニヤしてる、と思い、 (本当はふつうだったかもしれないのに…)。 そんなことを懐かしく思い出しました。 勿論、絵本の中の彼女は いつか、 (自分を好きになる) ことで、鏡に映る顔に笑顔が生まれ…。 パパの言う事を理解できるようになるのですが…。 ほんのひととき(時間旅行)をして、 (さあ!また、がんばろ) と、思えた私です。 今は亡き、映画解説者、水野晴夫さん風に言うと、 「絵本ってホント!いいですねー!」

ぼくのともだちおつきさま2

2011年7月27日(水) ブログ
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おかげさまで朝晩涼しいし、昼間だってまあまあ涼しく…。

休みの1日、こもって絵を描いていますが、つくづく、(フツーの絵)しかかけない自分に嫌気がさし、なかなか捗りません。

勿論、マイケルの曲は、子ども時代から順々にかけながら。
30分だけ[BADツアー]を観たり…。

さあ、又、始めよう、と、自分の描いている本の絵の表紙の参考に、とアンドレ・ダーハンさんの[おやすみなさいをいうまえに]という絵本を持ってきて、読んでみて、またまた大笑い(^O^)

以前のブログで紹介した[ぼくのともだちおつきさま]の続編です。
今回は鳥の赤ちゃん達。
飛べるようになるまで、毎晩遊びにきてね、とお月さまに頼みます。
はりきったお月さま
(見た目でははりきっているかどうかわかりませんが)
うけよう、とおもしろいことをしているうちに はたまたやりすぎて地上へ落下。
バラバラに割れてしまいます。
これは大変、と子鳥も親鳥も皆でかけらを集めて、お月さまを修復。
「あれ?ちょっと形がへん?」
でも、今度は子鳥達がいいます。
「ね、おつきさま。ほんにもかいてあるでしょう?おつきさまはかたちがかわるって。あんしんしておやすみなさい。おつきさま」

外国のおもちゃの色

2011年7月26日(火) ブログ
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いよいよ今週中にパネル柄の絵柄を完成しないといけません。
色付けが なかなかの難関です。
もちろん
(こんな色合いにしたい!)
というイメージはあるのですが、それが白い紙の上に塗っているのと、布地として染め上がってくるのとの違いは 過去3回の経験でよく解りました。
なので、実際の布としての発色を
「こうしてほしい」
と、いかに伝えるか?が問題です。

でも、今はまだまだそんな段階ではなく、できるだけ楽しんで描かないと…と思います。
布と針ではなく、一年に一度の[くさかべ]の絵の具を取り出して…。

アメリカやフランスのおもちゃは 子ども物なのに深い色合い。
渋く可愛くお洒落。
あ〜こんな色合いがいいなー、と思うけれど、なかなかそうはならないのです。
テキスタイルって難しい…(>_<)

婚活中?

2011年7月25日(月) ブログ
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連れ合いのかつての教え子でいらっしゃるNさん。
ゆう風舎に現れたのは二十歳そこそこの頃だったかな?
書道は本格的、絵を描くのも好き、歌うのも好き、保育科を卒業してるから小さい子どもも大好き。
長年?二人で見守っているつもりですが、私達にはまだまだ[自分の道探し]の旅が続いているように見えます。

その彼女、最近、突然、私が以前作った作品[晴れの日に]のキットを購入。
この作品は中央に、花嫁さんの長いベールを持ったり、バージンロードにバラの花びらを散らしていく5人のブライダル・メイドをレース等でアップリケ、リボン刺繍あり、普通の刺繍あり、
(この少女達の部分だけは[ストーリーキルト]にも載っています)
その上、周りにはレースを二重に使ったピースワーク、さらにその周りにリボン刺繍の花が散ったボーダーと、かなり面倒なキルトです。
私も若い時は
(これも、そしてこれも…)
と、やりたい放題のややこしいキットを作っていた訳です(>_<)

そんなキットを、失礼ながらまだあまり経験の少ないNさんが?
きっと、買っておくだけでそのまま置いておくのかな?と、思っていたら、あに計らんや、お店に寄ってくれる度に女の子が出来ていっています。
しかも結構見事に。
そして数週間で中央部分が出来てしまい、今日は周りのピースワークの疑問を解決しに見えました。

「すごーく頑張ってること、ブログに書きたいけど、結婚が決まった訳でないって書きにくいなあ」
と言う私に
「婚活中の女性です、って書いといて下さい」
と、Nさんはニッコリ。

見た目も人柄も良いNさんの[晴れの日に]到来を、おじさん、おばさん先生は待ってるよ(^_-)

気持ちを伝える…

2011年7月24日(日) ブログ
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[長靴下のピッピ]や[やかまし村の子どもたち]ほど、有名ではありませんが、リンドグレーン原作、イロン・ヴィークランド絵の[ぼくもお兄ちゃんになりたいな]という絵本があります。
小さい時に
(妹がほしいな)
と思っていたのにいざ生まれるとおかあさんやおとうさんの愛が妹ばかりに行ってしまったと思い込み…そんな男の子の話です。
勿論結末はハッピーエンド。
ところで、この本に出てくるお母さんは、赤ちゃんをあやす時、必ず
「ペーテルは(レーナは)世界で一番かわいいあかちゃんね」
と言います。
その昔、私はとんでもなくブサイクな赤ん坊でしたが、それでも母は
(世界で一番かわいい)
と思っていたそうです。
親心ってたいていそうですよね?

ただ、ここで私が声を大にして言いたいのは、どうぞそれを外国のママ達のように我が子に、照れずに繰り返し、繰り返し、言葉やスキンシップで伝えて下さいね、ということです。
無条件で愛されている、受け入れ護ろうとする人がい、居場所がある、という安心感が、子どもの目を広い世界に向け、飛び立っていく勇気を育むんだなあ、と思います。

今日の日曜日も、若い両親やお祖父ちゃん、お祖母ちゃんに連れられたかわいい可愛い子が何人か来てくれました。
皆に愛され、大切にされているお子さんの澄んだ目にじっとみつめられると、何とも言えません。

ところが、一方では真逆の…。
(どうして子どもを??)
と思うような実態もいろいろな所から耳にします。
その間の距離、ギャップはどうやって埋めていけばいいのか?
絵を描いていても(次回のパネル柄です)虚しい気持ちがする事があります。
でも、まず、上を向いて歩くことですよね。

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