一気に、夏

2010年7月14日(水) ブログ
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近畿地方は今週末、梅雨明けするそうな…。
[リネン&レース展]が終わって、ゆう風舎のキット作品も、絵本図書館も一気に[夏]モードです。
明日、午後から開館の絵本図書館では[海からのおくりもの]をテーマに、海に関する絵本をズラリ揃えます。
その中にブライアン・ワイルドスミスさんの描いた[青い海と少年]という、美しい本があります。
日本の話なのですが、日本の景色も日本の漁船も、日本の砂浜も
(この人が描くと こうなるのか!!)
と…!
本当にカラフルでオシャレ。
ページをめくる度に構図も目線もよく考えてあって。
私は今、苦しんで絵をかいているところなので その素晴らしさが本当によく解ります。
1930年生まれだそうですので、もう72歳になられるのですね。

あとかたづけ

2010年7月13日(火) ブログ
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本当によく降ります。
でも、ニュースでみるように ゲリラ豪雨に見舞われた所だとレース展どころではありません。
私達の所ではそれほどではなく、幸運なことだと思います。
最終日の今日も雨の中、それでも沢山の方に来ていただきました。
ありがとうございましたm(__)m
4時に閉館してからは早速後片付けです。
スタッフOさんに手伝ってもらいながら次々に展示作品を外していきます。
名札を取り、テグスをほどき、ピンを外し…。
ワイヤーのボディに着せたウェディングドレスも、ちょっぴり後ろ髪引かれながら、エイ!と思って解体しました。
いつの日か又何かに生まれ変わるかも?

ところでレース展の度に登場する、このアンティークの大きめドイリー。
今年は2つ仲良く額に入っていました。
以前、イギリスで買ったものですが、やっぱり古い、丁寧な手仕事の良さがあります。
チュール生地の上にサテンステッチ等で刺繍したパーツをリボンレースをはさんでつないであります。
刺繍はしませんでしたがそれらしいレースを使って真似して作ったことがありますが とっても楽しかったです。
キルト綿に触れるのが暑く感じる夏にオススメです。

降ったり晴れたり

2010年7月12日(月) ブログ
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今年のリネン&レース展も明日で終了します。
本当に、ついこの間新年を迎えたと思っていたのにいつのまにか夏になっていて…。
どうして月日のたつのはこんなに速いのでしょうね。
子供達はやっぱり、ワクワクして夏休みを待っているのかな?

今、毎日、新しい布のデザインのために、一生懸命子どもの時のことを思い出したり、したことを思い出したりしているのですが、今の子ども達とは(違うよねー)との思いからなかなか進みません。
宿題があるとせっかくの夏が楽しめませんよね。
子ども達の気持ちがよくわかりました(>_<)

男は黙って…

2010年7月11日(日) ブログ
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しめやかに小雨が降る中、今朝は告別式に行ってきました。
[ゆう風舎]の建物を建てて下さった、ご近所の大工さんのお母様のです。
この大工さん、Tさんには私達二人は言葉では言い表せないくらい感謝しています。
連れ合いが 勤めから帰っては毎晩、毎晩時間をかけて、あーでもない、こーでもないと一生懸命考え、図面を引いた案を 実際に形にして下さった方です。
元々、お父上が腕の良い宮大工、自身もお寺の修復は勿論、この辺一帯の新築や改修を引き受ける実力派ではありましたが、全て日本家屋、洋風建築は初めてでいらっしゃいました。
私達のそれまでの概念では、ベテランの棟梁ほど 素人の希望やプラン等には首を縦にふりにくく、経験から
「この方がいいですよ」
と、それまでのやり方や材料を薦められる…。
そんな風に思っていました。
でも、Tさんは違いました。
今でも忘れられないのはかれこれ20年前。
隣の母屋で、連れ合いのかいた図面を挟んで二人がじーと沈黙。
ときどき、何か質問する連れ合いの言葉に
「ハア、それはできますよ」とだけ。
そして又図面をじーと見て…。
その繰り返し。
京都のせっかちの家に生まれ育った私には到底ついていけない長ーーい時間が流れていました。

設計が好き、といってもあくまで素人の引いた図面。
しかも、ドアやステンドグラスや絵タイルや、と元々勝手に買い込んでいたものを付けてほしい、と頼まれ、それでも文句の一つも言わず、いつも
「はい。大丈夫ですよ」…

昔、「男は黙って〇〇ビール」というコマーシャルがありましたが、まさにそんな雰囲気。
左官屋さんや建具屋さん等、組んで為さる方は勿論おられたし、棟上げなどどうしても二人以上必要な時は助っ人を呼んでられましたが基本的には一人でコツコツされました。
3時のおやつの時も、何人かおられる時は合わせて談笑してられましたが、お一人の時はお茶を一杯飲むとさっと切り上げて仕事を再開する…。
スリムなその姿にすっかり惚れ込んだものです。
何年かしてショップとカフェを新築した時も勿論Tさんにお願いしました。

今日、久しぶりに姿を拝見しましたが、お母様のお位牌を抱いたTさん、髪も白くなられ、歳をとられたなー、と…。
でも、いつまでも活躍してほしいです。

Tさんの仕事で一番、頭が下がるのが 写真に写ったこの部分。
イギリス、チューダー様式にこだわり、2階が1階より出っ張った壁になるよう依頼。
支えたこの梁、鋸で切断した後、一つ一つかんなで形を削って下さったそうな…。
そんな方がご近所におられたなんて幸福です。
誠実な仕事で生まれたゆう風舎。
(きっと、昨日亡くなったお母様が育まれたのですね)
その思いを大事にしながら私達の仕事も続けていきたいと思っています。

あんず

2010年7月9日(金) ブログ
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今年も又、長野から 黄金色のあんずの実を送って下さいました。
いくら信州とはいえ、美味しい実に育てるにはそれなりのご苦労がおありでしょうに、こんな、キルトを通じて知り合っただけの他人にお裾分けしてあげよう、という温かい気持ちに 何とも言えない感動をします。
昨日も(もんもんと産みの苦しみ)を味わっているという私のブログを読んだお客様から
「気分転換に…」「何か参考に…」
と、レース展のついでに本を持参しましょうか?というメールが…。
本当に優しい方、多いです。
他人に無償の愛を注ぐ…まさしくMJ精神ですね(*^_^*)

あんず、剥いてシロップ漬けも作りましたが、早速生のまま、今日のお茶の時間にいただきましたよ。
甘酸っぱい、本当に自然の味。
箱の中には2個ほど葉っぱ付きのものも。
(へー、あんずの葉ってこんなんなんだな)
と思いながら、ひょいと横を見ると、昨日コピーして、Kさんの次の作品になるラーションさんの果樹園の絵が…。
皆で見て「何の実なんだろねー?」って言ってたのはまさしく[あんず]でした。

マネ展やっていました

2010年7月8日(木) ブログ
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雨が上がったせいでしょうか?
神戸新聞に写真入りで紹介していただいたせいでしょうか?
今日は スタッフ達に
「昨日、とうとう揚げたてのクリスピー・クリームを食べたよ!」
なんて話をする余裕もないくらい忙しい日でした。
ゆっくりお茶を飲んでいただけなかった方、申し訳ありませんでした。
又普通の絵本図書館開館日のゆっくりした時の流れを味わいにもいらして下さいね。

昨日、Nさんに連れて行っていただいた中で、私は、銀座の一角にあるレトロな建物の小さめの本屋さん[教文館]と、東京駅丸の内口すぐ近くにある[ブリック・スクエア]が気に入りました。

ブリック=レンガ、ということで、煉瓦造りの建物、旧三菱銀行の建物がある一角が、綺麗な花が植わっている公園のように、カフェやブティックに囲まれて、ちょっとホッとするような空間になっています。
建物は今は[三菱一号館ミュージアム]という美術館になっていて、[マネ展]を開催していました。
入り口の前にずらーーと行列が出来ていたので入るのは諦めましたがNさんの機転で裏口から[ミュージアム・ショップ]には入れました。
ふと見るとNさんが何か購入。
猫好きのNさんはマネの猫のスケッチが印刷された絵はがきセットを買っているのでした。
そこで私も猫好きの友達を思い出し、同じものと、自分のために、ちょっとスケベなマネのデッサン(落書き?)の印刷された一筆箋を買ったのでした。

日帰り

2010年7月7日(水) ブログ
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小学生の時、[東海道中膝栗毛]という本が好きで好きで、何度も読みました。
確か、中村くんという子の持ち物で、何度も借りて、だと思います。
子ども向きの本でしたから 挿し絵も楽しくて、弥次さん喜多さんと一緒に愉快に旅をして、ときどきお茶屋に座ってお団子を食べたような気がしたものです。
そんな訳で 今でも[東海道新幹線]と聞いただけでもワクワク。
できれば[のぞみ]ではなく[ひかり]で、〔米原〕とか〔岐阜羽島〕とかの駅名を聞きながらゆっくり乗っていたい方です(^-^)。

そんな訳で 今日の休日、一人でNさんに 会いに東京へ行って来ました。
夕方の新幹線で帰るので少ししか時間はありませんがNさんが選んでくれたランチやエリアを楽しんできました。
写真は銀座の[ブルガリ]の屋上でいただいた[ブルガリ・アフタヌーン・ティー]
意外に、和風。
塗りのお重で出てきましたよ。
ミニチュア作品みたいにしつらえたいろいろはどれもとっても美味しかったのですが、Nさんに聞いてビックリ!
右のお重の真ん中に入っているチョコレートはショップで買うと一つ¥1500だそうです(>_<) だから、このセットはとてもお得なんだそうです… 焼酎と松茸味の生チョコ? 勿論、とっても美味しかったですが、焼酎と松茸味?? でも、どこでいただいても、こういっちゃナンですが、濃くいれたミルクティーはうちが一番美味しいなー。

I CAN FLY

2010年7月6日(火) ブログ
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アイデアが決まり、具体的な制作にかかる、そんな嬉しい楽しい瞬間までは とにかく苦しいです。
「スラスラ思い浮かぶ?」
とーんでもない!
何かヒントはないかな?蔵書やスクラップしてある絵ハガキやその他、(好きそうなもの)を 片っ端から見、眺め直す作業…。
そんな夕べ、苦しい顔が思わずニッコリになる絵本を開きました。
ルース・クラウス作の[I CAN FLY]
この絵を担当したのが 先日のブログで紹介した、メアリー・ブレアです。

「鳥は空を飛べる」「私も飛べるわ」
家の外で、家の中で彼女はみつけるもの、一緒にいるものに(なりきり遊び)をします。
ときには毛虫みたいに動いたり、やぎみたいに葉っぱを食べたり。
ネズミにだって、貝にだってなっちゃう!
そうやって毎日楽しんでいます。
今でもこんな子いたらいいなあ。
そうそう、私のいつものテーマも(こんな子いたらいいなあ)…。

1951年に初版されたこの本、内容もメアリーの可愛くて斬新な絵もぜーんぜん古くならない、それが素晴らしいです。
それにしてもメアリーさん、いかにも!って感じのアメリカ女性ですよね!

モヤモヤとワクワク

2010年7月5日(月) ブログ
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接客や品物補充に忙しいスタッフのために、私がコーヒーを入れようと豆を計っている最中に、つい、横にいたMさんに
「30周年コンサートのマイケルってお人形みたい…」
とささやいた瞬間、袋から珈琲豆がザー!
もったいないことをしてしまいました。
「マイケル現象や…」
とNyaさん。
「いいな、先生、毎日恋してて…」
とYさん。
それがそうでもないのです。
ここ数日、モヤモヤもんもんとした日々が続きます。
いよいよ7月。
新しい布のアイデアを出さないといけません。
「産み」の苦しみです。

一方で…。
日本ちゅうこうのMさんがアメリカから 可愛いリボンを仕入れて写メールしてきてくれました。
早速、幾つか注文、届くと本当に可愛くて…。
「可愛いねー」皆で見ているうちにキットに使いたくなりました。
そう思うと 急にワクワクo(^-^)o
しばらくはモヤモヤとワクワクを上手に仕分けないと…。

「おはなし」いろいろ

2010年7月4日(日) ブログ
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今日はやっと晴れました。
朝は皆さん、きっと洗濯に忙しく、午後から、沢山来て下さいましたよ(^-^)
ところで、[語り継がれる物語]に関連したレイアウトを一生懸命考えてもらって…。
この一角は グリム童話の一つ[ゆうかんなちびの仕立てやさん]にちなんで 仕立てやさんの仕事机風です。
グリムもその昔、夢中になって読んだものですが、なぜか このお話は知りませんでした。

お話といえばMJの[GHOST]。
最初の児童虐待疑惑でボロボロになった彼が蘇り、悪夢のような経験を昇華して自分の作品を創りだそうとした時に、映画化された作品で有名な小説家スティーヴン・キングと共に書いた話です。
スティーヴン・キングといえば[キャリー]や[ミザリー]等のモダンホラーの他、[スタンド・バイ・ミー]や[グリーンマイル]等、名作を挙げたらきりがない大物です。
そして[エイリアン][ターミネーター]等、大ヒット作を手掛け、4度もアカデミー賞に輝いた特殊メイクの巨匠スタン・ウィンストンと組んで出来上がった芸術的な作品です。
何を言われても静かに耐えていた彼がときに怒りを大爆発させる、それが又一流すぎる歌とダンスなのが流石です。
コンピューター・グラフィックじゃない凄さ、美しさを堪能できます。
たった40分間、どの場面も目が離せない…。
今、上映中の映画よりも、こっちの方が、より多くの人にぜひ観てほしいです。

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