逆立ちカマキリ

2013年7月17日(水) ブログ
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今朝チェックしたメールに、闘病中だったIさんのお兄さんが力尽きて逝ってしまわれたこと、記してありました。
まだ60代…。

親しい人や親しい人の家族が次々、空に登ってしまうので、なんだか空の上が近くなったような気がして…
私の東京での作品展の決意もそんなとこから、(悔いのないように)とおもったのが一つの動機かもしれません。

空が近く感じると、心の中はだんだん透明になってきて、ブルーナさんの絵じゃないけれど、いらないものは省いて大切なものだけを選んでいこう…とか、やたら感傷的になって庭で朝のお茶を飲んでいると。

ふと見ると、前に垂れ下がったナツユキカヅラの葉に逆立ちをしたカマキリが一匹。
思わずクスリとしていると、今度は最近庭に住み着いている大きな殿様ガエルがひょこっと足元に。

やあやあ、べつに私を慰めてくれなくてもいいのに…

ブルーナさん

2013年7月16日(火) ブログ
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昨日、ちょっとふれましたが、ディック・ブルーナさん。
私は一番有名なミッフィーちゃんの絵本より、彼の描く子どもや大人や他の物の絵がより好きです。

赤ちゃんも花も動物もトイレも…なんでこんなにシンプルで‘そのもの!’で可愛いいんでしょう!

ブルーナさんは元々グラフィックデザイナーとして、本の表紙やポスターを多く手掛けていました。
だから一目で全ての内容を喚起し、印象に残らなければならない、という仕事をしていたので無駄な物を省いて本質だけを描く、ということが身についておられます。

それでもシンプルなだけのグラフィックデザインとは全く違うブルーナさんの絵の魅力。
それはブルーナさんの温かい人柄に他ならないでしょうね。

右上の看護師さんとドナーの絵の下にはこんな事が書いてあります。
「ブルーナさんは、48才でブルーナ社(お父さんが経営していた出版社)を辞めて独立。以来、いままでは忙しくて断らなければならなかった仕事を引き受けるようになりました。その一つは、病気や貧困に苦しむ子どもたちをサポートする仕事。上は、献血を呼びかけるロッテルダムの赤十字血液銀行のカード「あなたの血は健康?」(1974)

40年以上も愛用している自転車に乗って、毎日アトリエへ通い、絵を描き、長年愛用のタイプライターを人差し指だけでトントン打って文章を記すブルーナさんは現在85歳。
日々、「もっと良いものをめざし」制作を続けておられます。

くまさんのキット、アップしました

2013年7月15日(月) ブログ
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「Whats  your  favorite  letter  DADDY?  Mine  is“G”for  God  and“D”for  DADDY.」  age6,Blanket.

「ダディの好きな文字は何?
僕はGodの“G”とDADDYの“D”だよ」
6才、ブランケット

日本人の私達には  なんでこんなプライベートで、一見裁判には関係ないような微笑ましいメモまで証言の一部として示されるのか?不思議かもしれません。

でも、アメリカではファンや家族、仕事仲間以外、というか、世間的にはまだまだ酷いゴシップを信じている人が多く、これはマイケルの尊厳を取り戻す為の裁判でもあるんだな、と思います。

(子ども) はどの子も素晴らしい(子ども時代)があって欲しいと思います。

私がつい、こんな作品ばかり作っているのでときどき連れ合いが渋い顔をして、
「もっと困難な状況にいる、でも頑張っている子どもを作らないと…」
と言います。

いわさきちひろさんの[戦火の子]を思い浮かべます。
ディック・ブルーナーさんもあの素晴らしく単純化した可愛い絵のままで困難な状況の子どもを描いた絵本を作っておられます。

ほかにもいっぱい…

みんな、めちゃくちゃ尊敬しますが私には無理です。
子どもは少々不安気でも楽しそうにいてほしい…

だいたいこのキルトのようにこんな大きな車のおもちゃ持ってるような子ってそうはいませんよね?

でも、それがこの男の子の頭の中だったら?

想像するのはだから楽しいんですよね。

小さな子どもさんを喜ばせたいな、のぬいぐるみキット、アップしましたので又チェックしてみてくださいね。

センス・オブ・ワンダー

2013年7月14日(日) ブログ
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やっぱり蒸し暑かった今日。
3時半頃、急にあたりが暗くなり、黒雲に覆われ、雷と共に激しい風雨がやってきました。

雨が欲しかったし、涼しくなって、なかなか良い夕立ではありました。

ところでいつも元気でいる私ですが、心の中を覆う雲はいっちょまえにあって…

自分がおかげさまで、自分の作品に向かい合える時間を持てれば持てるほど、そうでない人のことを考えて気持ちが沈みますね。

楽しみにしてくれていた東京、私の作品展の手伝いを兼ねた3泊4日の旅行をキャンセルせざるを得なくなった彼女のこと。
暑い暑い京都へ、楽しい訳ではない用事のために通う彼女。

思うようにはいかない諸々のこと。

連日、知るマイケルの悲しい最後の日々。

心が晴れなかった今朝、用事にかかる前に前から読んでみたいと思っていたこの本を読むことにしました。
今日はお休みですもの。

「[センス・オブ・ワンダー]や!!」
もっと前に絵本図書館に置いてあったこの本を見るなり、若いNさんやNyaさんが瞳を輝かせていたのが印象的でした。
みんな、何かで知って読んでいたのですね。
恥ずかしくながら私は読んでいませんでした。

とっても薄くって、すぐに読めそうな本だからです。

その通り、30分もあれば読めました。

そして、期待通り、とっても気持ち良くなりました。
本好きなマイケルもきっと読んで、ネバーランドの自然の中で子育てしていたに違いない、とまで思いました。

「センス・オブ・ワンダー」とは「神秘さや不思議さに目をみはる感性」と書いてあります。

アメリカのベストセラー作家であり海洋生物学者でもあったレイチェル・カーソン(1907~1964)が晩年に書いた書であるこの作品。
遅ればせに読みながら偉そうに言うのもなんですが、子ども達を育む全ての大人の人に読んでほしいな、と思いました。

直ぐに読める短かさなのに、抜き書きしたい部分がいっぱいあります。

その中から…
「人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。
自然界を探検することは、貴重な子ども時代を過ごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。
それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。

わたしはそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。
地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることは決してないでしょう。
たとえ生活のなかで苦しみや心配事に出会ったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たな喜びへ通じる小道を見つけだすことができると信じます。

地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力を保ち続けることができるでしょう。」

とにかく私は、今日、この本で救われました。
抱えている問題と直結する訳じゃないのに、又歩いて行ける力をもらいました。

(添う)ということ

2013年7月13日(土) ブログ
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この作品を見て優しいKさんが、
「先生とお兄さんの思い出ですか?」
と、につこり聞いて下さいました。

いえいえ。
似てはいてもほど遠いシチュエーションでした´д` ;

この作品のお兄ちゃんは妹に妹の好きな絵本を読んであげてそうですよね?

私の7つ上の兄もなるほど私を溺愛していたし、よく私を横にはべらしては本を見せてはくれていましたが…
それは自分が興味を持っている本。
小さい私に一生懸命説明するのです。

とにかく自分中心。
黙って人の心に寄り添う、ということが出来ない彼は未だにマイケルのことだってあまり解っていません(~_~;)

マイケルはスーパースターでありながら、世界中の弱い立場の人にも寄り添おうとした人です。
チャリティ活動も勿論ですが、彼の曲をじっくり聴けば判ります。

そんな彼が、作詞作曲した素晴らしい歌なのに、たった一回だけ、その人のためにその夜にだけ歌った歌が二つあります。

一人は尊敬するエンターティナーのサミー・デイビス・jr。
一人は親友のエリザベス・テイラー。

その曲を聴いても、仰々しく褒め称える訳でもなく、時に苦いことも語りながら
せつせつと真心からの想いを歌う…。
彼の人間性がよく出ています。

今日はサミー・デイビス・jrの芸能生活60周年記念祝賀会でのマイケルです。

この時、サミーは喉頭がんを患っていて、たしか、三ヶ月後に帰らぬ人になります。
最後の決めポーズはサミーの決めポーズだそうです。

[You  Were  There]

新、旧

2013年7月12日(金) ブログ
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また一つ、30センチ角の絵キルト出来ました。

今回は早く出来ました。
それもそのはず、以前作ったものの型紙を使って大きさもそのまま作ったからです。

お兄ちゃんが小さな妹に絵本を読んであげている、このシーンがとても気にいっていたからです。
(兄と妹もの、に弱い私。だから[蛍の墓]は一生観ません。おっと、前にも言いました…)

でも、下絵を見ても、どうも子供たちの顔がパッとしません。
もっちゃり…
髪型のせいかなー?
とにかくそこだけ描き直して作ることにしました。

ソファーの布、リバティのいろんな花柄を当ててみましたが、強すぎたりしっくりこず、最終的にこの柄にしました。

2011年にリバティがイラストレーターとコラボして出来たプリントです。
カットクロスしか持っていなくて大切に持っていたのを使いました。

それにしても以前作ったものと比べると随分カラフルになったものです。
以前のは有輪さんから発売される様々なバラ柄を喜んで使っていた頃の。

なんでもかんでもベージュを混ぜる(無難な)色調のプリント作りは有輪さんでは今でも続いていて(もちろん、それが売れるからでしょう)、でも私は飽きてしまいました。

ま、自分が歳をとってきて、地味なものが似合わなくなってきた、ということもあるでしょうねf^_^;)

ワイルドスミスさんの海

2013年7月11日(木) ブログ
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こう暑いとキルトをする者にもなんだか不利です。

[リネン&レース展]が終了して、皆に作品を返し、
(さあ、これから来年の作品を決めよう!)
という時ですが、暑い中、車を飛ばして来るだけで皆ゲンナリ…。
パッチワークするパターンも決まらないし、絵キルトのテーマにもイマイチ(ノリ)が悪くって~_~;

先週、一応、市川里美さんの絵本の一場面をシリーズにして…と考え始めていたItさんもなんだか踏みきれない様子…
いろいろ検討しなおして、ずっと好きだった[人魚姫]の海の中の様子を…と思い始められました。
夏に始めるにはイイかも?

何か良い海の中の絵はないかな?と探してこられます。

それと関係なく、私が惹かれたのはやはり、ブライアン・ワイルドスミスさんの描いた海の中の絵です。

素晴らしい絵本作家は数あれど、ワイルドスミスさんは別格だと私は思っています。
どれどれ、[紹介]には、
「1930年、英国、ヨークシャー州ベニストンに生まれる。ラサール大学卒。
科学者を志すが、絵画が自分の天職と感じ、絵の勉強を始める。以降頭角を現し、1963年絵本界の最高賞“ケイト・グリーナウェイ賞”を作品「ワイルドスミスのABC」にて受賞する。その他“国際アンデルセン賞”等多数受賞、米ソ共同制作映画「青い鳥」でもデザイン、イラストなどを担当。
≪色彩の魔術師≫と呼ばれる。」
ですって。

ホント、≪色彩の魔術師≫って思います。

お江戸に向かって

2013年7月10日(水) ブログ
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明石のTさんから、
「レース展、ご苦労様。いよいよお江戸に向かってガンバって」
というメールをいただきましたが、本当ですね、とうとうそんな時期になってきました。

今日も大量のハガキと格闘しました。
ぜひ、お越し下さい、と願いながら…。

並べる作品は[ストーリー・キルト1][2]に掲載された大きめの作品中心ですが、[2]が出た後に作った二つの大きめの作品も持っていきます。

そして、せっかくなので小さな作品も仕事の合間、合間に作っています。
30センチ四方の小さなフレームキルトです。
幾つ、出来るでしょうか?

先日の同窓会でも、あまりご存知ない方は、パッチワークと聞いて、
「ああ、山口百恵さんがやっているやつね」とか、
「ああ、キャシーさんとか…」
って具合。

マイケルのことも
「肌を白くしたりね…」

………。

絵キルトのことも、マイケルのことも、またまだ解ってもらえるようにブログ、がんばらなくっちゃ、と思いました´д` ;

先日、ある人にプレゼントしようと、私なりのマイケル曲のベスト盤を作ってみたのですが、これがまた難しい(≧∇≦)
ヒット曲ありすぎ、名曲ありすぎ、好きな曲ありすぎ!で…

その中でも未発表曲と言って、アルバムにもシングルにもならなかったのに、なのでもちろん、チャートにも入らないのに、メチャクチャ素晴らしい曲が幾つもあります。

特に私はこの曲はイチ押しなんです。

マイケルらしい、子ども達を取り巻く社会問題を取り上げた深刻な内容なのに、リズムといい、歌い方といい、めちゃくちゃにカッコいい!(◎_◎;)

昨日、和訳付きを見つけたのでぜひ聴いていただきたく…又、貼り付けます。
完成度も高いこの曲がなぜ、リリースされなかったのか?という理由は又の機会に…。

[Do You Know Where Your Children Are?]
という曲です。

祭りのあと

2013年7月9日(火) ブログ
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夏恒例の[リネン&レース展]、今年は2週間でしたが、今日、無事終了しました。
短期間で縫って作品を参加させて下さった人達、休日出勤したり、頑張ってくれたスタッフ達、どうもありがとう。

でも、なにより、暑い暑い中や雨で足元の悪い中、ここまで観に来て下さったお客様。
本当に感謝致します。
ありがとうございましたm(_ _)m

最終日4時になるとすぐ撤収作業に入りましたが、参加者の何名かはそれを見越して来てくださり、外すのを手伝ってくれたり、自身の作品を持って帰ってくれたり、とっても助かりました。

ホント、毎年皆に助けられてイベントが過ぎていきます。

寂しくなった絵本図書館。
さあ、また連れ合いの頭の中にある絵本特集がディスプレイされるのを楽しみにしていて下さいね。

帆船のおもちゃは又棚の上かな?
でもこのニルスはどこかで飛んでてほしいケド…。

あと一日…。

2013年7月8日(月) ブログ
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たった2週間なのに始まった時と今ではずいぶん気候が違います。

照りつける太陽。
真夏になってしまいました。

そんな中でも足を運んで下さったお客様。
感謝、感謝です。

レース展が終わっても、勿論レースやリネンは店頭にありますが、こんな空間は無くなります。
ぜひ、見にいらして下さい。

いつも感動するテレビ番組[夢の扉]
昨日は海水から発電するプロジェクトを推進させておられる方でしたが、言葉がやっぱり素敵でした。

「出来ない、と言う人はいつも(出来ない理由)を探し、出来る、と言う人は(出来る理由)を探している」

そう思うこと、よくあります。

自分の可能性に自分で蓋をしてしまっては一番もったいないですよね。

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